ファクタリングは、資金調達方法の1つで保有している売掛債権を売却することで早期に資金化する手段です。
スタートアップ企業は、「売上が立っていない」、「実績がない」という理由で銀行融資やビジネスローンを受けられないこともしばしば。
最善策はもちろん日本政策金融公庫のようなスタートアップが優遇される機関の審査を受けることです。
しかし、公庫の審査もそう簡単ではなく落ちてしまうこともあります。
そんな時につなぎ資金の調達で役に立つサービスがファクタリングです。
ファクタリングは保有している売掛債権を売却して早期に資金化する方法。
このページではそんなファクタリングのおすすめ会社とスタートアップ企業がファクタリングを利用するメリットとデメリットを解説していきます。
まずは、スタートアップ企業でも利用できるファクタリング会社一覧を見ていきましょう。
スタートアップ企業が利用できるファクタリング会社一覧
スタートアップ企業が利用できるファクタリング会社は以下の通りです。
会社名 | 2社間手数料 |
---|---|
アクセルファクター | 3~15% |
日本中小企業金融サポート機構 | 8%~ |
ビートレーディング | 5%~ |
ウィット | 5%~ |
えんナビ | 5%~ |
ベストファクター | 2%~ |
トライ | 5%~ |
ピーエムジー | 債権による |
No.1 | 1~15% |
事業資金エージェント | 1.5%~ |
こちらに記載している以外にも利用できる会社はありますが、条件が良いのは上記の会社でしょう。
また手数料はカタログスペックの数値を記載していますが、正直上記表の会社であればそこまで大きな差はありません。
それは上記の会社がファクタリング業界で無名の会社ではないためです。
無名の会社は、法外な手数料を請求することもありますが、ある程度名前が知れている会社はしっかりとサービスの善し悪しで他社と競っています。
利用する際は上記表の会社を是非参考にしてみてください。
スタートアップでもファクタリングが利用できる理由
スタートアップ企業は資金調達において、あらゆる手段で不利な立場にあります。それは、単純に実績が無いという理由からです。
どんな会社も基本的に最初は実績がないところからスタートするのが当たり前。それにも関わらず銀行やノンバンクは厳しい審査を課してきます。
そんな中、スタートアップ企業でも利用できる資金調達方法がファクタリングです。
なぜ利用できるのかというと、ファクタリングが融資ではなく売買契約だからです。
ファクタリングはお金を借り入れる訳ではなく、保有している売掛債権をファクタリング会社に売却することによって早期に資金化する方法。
簡単に言うと、「ただの資産の売却」なのです。
だからこそ信用情報や実績、運営歴に関係なくスタートアップ企業でも利用することができるのです。
それでは、続いてスタートアップ企業がファクタリングを使うメリットを見ていきましょう。
スタートアップ企業がファクタリングを使うメリットとは?
スタートアップ企業にとってのファクタリングのメリットは以下の3つ。
- 創業後のつなぎ資金に最適
- 最短即日の調達が可能
- 審査対象は取引先
それぞれ簡単に解説していきます。
創業後のつなぎ資金に最適
スタートアップ企業で、掛売りによる商売をする場合、運転資金の留保がある程度なければ資金ショートしてしまう可能性があります。
そんな時に当面の運転資金の融資を受けることができれば、キャッシュフローは安定します。
しかし実績がなく、資金ショートしそうな会社が融資を受けるのはかなり厳しい現実があるのです。
ファクタリングは、売掛債権があれば入金期日を待たずに資金化することができます。
さらに、困っている月だけ単発で利用することができるため、借り入れのように毎月の返済に追われることもありません。
以上のことから、ファクタリングは掛売りビジネスをしている会社の創業後のつなぎ資金に最適と言えるでしょう。
最短即日の調達が可能
ファクタリングは、「申込み→審査→契約→現金化」という契約フローを経て売掛債権を現金化することができます。
銀行融資やビジネスローンなどの借入は、長いと1ヶ月ほど契約までに時間がかかりますが、ファクタリングは最短で申込みをした当日に現金を受け取ることができるのです。
それは、売掛債権という比較的に信用の高いものを買い取るサービスのためです。
売掛債権を買い取るファクタリング会社側のリスクは、売掛先企業が倒産すること。ただ、債権の支払いサイトは大体が1〜3ヶ月程度です。
その期間に売掛先が倒産する可能性は低いため、審査にそこまで時間を要しません。
そのため、最短即日で現金化することが可能なのです。
審査対象は取引先
ファクタリングにも審査はありますが、その対象はほぼ売掛先のみと言っても過言ではありません。
ファクタリング会社が審査の際に気にしているのは、売掛先企業がしっかりと入金日に支払いをするかどうかです。
そのため、審査対象は取引先になります。しかし、2社間ファクタリングの場合は取引先に連絡を入れるといったことはありません。
取引先にも知られずに、審査が緩いのでスタートアップ企業にはメリットと言えるでしょう。
ファクタリングの審査については以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
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続いて、ファクタリングの注意点を見ていきましょう。
ここだけは要注意!ファクタリングのデメリットと注意点
ファクタリングを利用する際は以下の点にご注意ください。
- 手数料は割高
- 利益の前借り
- 詐欺業者に注意
それぞれ簡単に解説していきます。
手数料は割高
ファクタリングにかかる手数料は、借入の金利に比べて割高です。
それは、ファクタリングが単発の売買契約であり、借入の返済のように毎月一定の利子を支払い続ける形式ではないためです。
返済スパンによりますが、最終的に支払う金額としてはそこまで変わりません。
しかし、手数料は安いにこしたことはないので利用する場合は、複数業社の見積もりを取って比較する「相見積もり」をすることをおすすめいたします。
利益の前借り
ファクタリングは言ってしまえば利益の前借りです。
将来入るはずの利益(売掛債権)を売却することで先に現金を得る方法なので、計画的に利用する必要があります。
もちろんファクタリング会社の担当者もそれは重々理解しているため、無理な提案はしてきませんが、こちらは利用する前に分かっておくべきでしょう。
詐欺業者に注意
最近はファクタリング界隈で詐欺が起きたという話は滅多に聞かなくなりましたが、かつては闇金業社がファクタリングを隠れ蓑として営業していることもありました。
実際に、摘発されてニュースになった業者もあります。
当サイトで紹介している会社は調査済みですが、「悪質な業者が居る可能性がある」ということは頭に入れておくと良いでしょう。
まとめ
今回は、スタートアップ企業でも利用できる資金調達方法としてファクタリングを解説してきました。
実際に、ファクタリングはスタートアップ企業などの創業から間もない会社によく利用されています。
軌道に乗るまでのつなぎ資金の調達には最適なので、資金繰りに困った場合は検討してみてはいかがでしょうか。